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ニュースリリース

News

2021年11月26日

AIシステムのシンセティックデータ(リアルフェイクデータ)サービス開始 ~車のシンセティックデータが強みのMORAI社とAIMMO社との提携~

クラウドデータ、システムデータ、リーガルデータ、AIデータなどのデータアセットマネジメント事業を展開するAOSデータ株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長 春山 洋 以下AOSデータ社)は、AIプラットフォーム専門企業であるAIMMO社との連携を強化、自動運転のプロジェクトにおいて不可欠なAI学習の元となるデータをシミューレ-ションすることにより生成するMORAI社と業務提携をし、シンセティックデータの提供サービスの販売を開始いたしましたのでお知らせします。
AI学習データを作成するセキュアなAIデータアノテーションサービスとシームレスにデータ連携し、お客様のAIシステム導入の成功に向けサービスを展開します。

車のシンセティックデータが強みのMORAI社とAIMMO社との提携イメージ
▼シンセティックデータ(リアルフェイクデータ)サービス
https://allai.jp/aidata/synthetic/

AIプロジェクトを加速するシンセティックデータサービス

AIプロジェクトの成功には、優れたAI向けデータの入手が鍵となります。
AIを始めるにあたって、まず必要となるアノテーションサービスでは、元データのクレンジング、学習データの作成、該当箇所の指定、タグ付などの作業に膨大な工数が必要となります。この作業が正確に行われていないとAIが導き出す結果の精度も上がりません。また、AI向けデータの作成において、外部に委託することが増えたことで、データを安心して預けることができ、高品質なデータ処理してくれるサービスが必須となります。

一方、リアルな世界における画像や動画データを正確にアノテーションすることでAI開発を成功に導くことはできますが、元となるデータの入手において、危険を伴う状況や、現実では発生しにくい状況、多大な時間を要する等、データ準備が困難なケースがあります。

そこで、仮想世界において、現実世界をシミュレーションすることで、実際のデータと同様、もしくはそれ以上に優れたデータを生成し、AI開発に適用する手法が注目を浴びています。これをシンセティックデータ(リアルフェイクデータ)といいます。このデータをAI向けデータとして加工をし、トレーニングに活用することで、AIプロジェクトにおいて、多くのデータを利用することができるようになります。

AOSデータ社では、リーガルテックで、捜査機関、弁護士事務所、大手企業に対して、証拠データの復元調査や証拠開示で数多くの解決をしてきたeディスカバリおよびフォレンジック事業、データ管理技術では、90万人以上のデータをお預かりしているクラウドデータ事業、20年に渡り100万人以上のデータを復旧したデータ復旧事業を展開してきた技術やノウハウを活かし、データテック技術を基盤とした様々なノウハウを蓄積し、お客様のAIプロジェクトへのデータ活用をご支援しています。

シンセティックデータ(リアルフェイクデータ)イメージ

シンセティックデータ(リアルフェイクデータ)とは

シンセティックデータ(リアルフェイクデータ)とは、実世界のデータをもとに生成された仮想データのことをいいます。シンセティックデータは、実データに基づいて作成されるため、同じような意味を持ちます。つまり、オリジナルと同じ相関関係を含んでいるため、オリジナルの完璧な代替データとなります。
さらに、元データからは機密情報を除いたデータの要素がすべて含まれ、プライバシーを保護しながら、様々なタスクに利用することができます。センシティブなデータセットを安全に生成するための完璧なツールです。プライバシーに準拠した方法で、知識や洞察力を引き出すために使用することができます。

シンセティックデータは、ますます重要な役割を果たしています。特に、シミュレーションから生成されたデータは、より正確なAIモデルの上で構築され、実世界のデータに代わり、様々な分野で積極的に活用されるようになっています。その活用はAI開発を加速するための最も有用な手段の一つであり、AIモデルの性能向上やAI製品のテストを検討している企業にとって、大事な役割を担う生成方法となります。

なぜシンセティックデータが必要なのか?

シンセティックデータは人工的なものですが、現実世界のデータを反映しています。AIモデルの学習にシンセティックデータを用いることは、実際の物や出来事、収集したリアルデータと同等、あるいはそれ以上の有用性があるという研究成果も報告されています。

Gartnerは次のような未来を提言しています。
「2030年には、AIや分析プロジェクトの開発に使用されるデータの60%が合成的に生成されるようになります」
AIにおけるリアルデータと、シンセティックデータ(リアルフェイクデータ)の活用により、AIプロジェクトの推進が求められています。

2030年には、AI開発において合成データが実データを凌駕する

出典:Gartner

https://blogs.gartner.com/andrew_white/2021/07/24/by-2024-60-of-the-data-used-for-the-development-of-ai-and-analytics-projects-will-be-synthetically-generated/

自動運転向けシンセティックデータサービス

実世界で自動運転の車両を利用することにより、意図しない事故につながる可能性があります。
AIMMO社とMORAI社では、自動運転とシミュレーションに必要なツールとソリューションを提供しています。
道路を安全に自動運転するためのクラス最高の自動運転車シミュレーションプラットフォームを構築し、複雑な交差路・テストトラック環境を用意し自動運転の検証や学習を行うことができます。プロジェクトの開始段階からテストや受け入れ試験の段階まで、自動運転開発プロセスを各ステップに応じてサービスを提供しています。

自動運転車シミュレーションイメージ

サービスの特長

自動運転における環境構築およびシナリオ作成のサービスをご提供しています。

  • シナリオ記述言語 (SDL: Scenario Description Language)
    自動運転のテストシナリオ、テストスクリプトを記述するフォーマットであるOpenScenarioをベースにしており、シナリオ生成に必要な様々な条件を作成することができます。
  • シナリオ編集グラフィカルユーザーインタフェース
    シミュレータでは、使いやすいGUIにより、天候、車両、障害物、軌道など様々な条件を生成・編集することができます。
    シナリオ編集グラフィカルユーザーインタフェースイメージ
  • Virtual 3D Model List
    道路の運行状況・天気などの環境はもちろん、道路とその周りを歩いてる人、キックボード、2輪車、ベービーカー、パトロールカーなどを指定が可能で、より現実と近いシナリオの指定が可能です。
    Virtual 3D Model Listイメージ

自動運転おけるシンセティックデータサービスの流れ

道路交通情報からテストアプリケーションを作成する場合の作業の例となります。

自動運転おけるシンセティックデータサービスの流れ1
自動運転おけるシンセティックデータサービスの流れ2

ワンストップでのシンセティックデータ&アノテーションサービスの提供

AOSデータ社では、AI(人工知能)データラベリングソリューションのプロバイダーであるAIMMO社と業務提携をし、生成されたシンセティックデータを元にして、人工知能の学習に不可欠なAI向け学習データを作成するデータアノテーション(アノテーション)サービスを提供します。顧客企業のAIシステムに適した、AIデータアノテーションサービスを高品質かつ低コスト、ワンストップで用意が可能です。
プロジェクト設計、ラベリングから品質管理まで、お客様のAIプロジェクトに柔軟に対応し、AI向けデータを作成するためのシステムをご提案いたします。

AOSデータ社の技術・マネジメント・実績

AIMMO社が提供する機械学習のための学習データを提供するプラットフォームは、様々な分野で利用されています。AIプロジェクト立案から品質保証に至るまで完全に管理されたデータアノテーションサービスを提供しています。米国法人を設立し、シリコンバレー所在の自動運転のソフトウェアスタートアップ「ブルー・スペース」と業務を推進するなど、グローバル市場攻略を加速化させています。

これまで確実な実績を積み上げています。LiDARやセンサーフュージョンなど高度なアノテーションにも対応をしています。

  • 合計1億回以上のアノテーション作業
  • 400万以上のイメージ処理
  • 14,300時間を超える2D動画の処理
  • 140時間を超えるLiDARセンサーフュージョンデータの処理

多くのプロジェクト案件の実績
また、多くのプロジェクト案件の実績があります。

数々のプロジェクト案件名

自動車分野におけるアノテーション実績例

自動車業界は、Connected(コネクティッド)、Autonomous/Automated(自動化)、Shared(シェアリング)、Electric(電動化)といった「CASE」と呼ばれる新しい領域で技術革新が進んでいます。自動車の概念が大きく変わる中で、ドライブレコーダなどの画像に対する意味付け、ラベリングなど膨大なデータを効率良く人工知能に学習させるための教師データの作成が求められています。質の高いデータを効率良く生成できるかは、自動運転の成否にも大きな影響を与えます。AOSデータ社が提供するAIデータアノテーションサービスは、大量のデータアセットを長年に渡って処理してきたノウハウが生かされたサービスとなります。
自動車分野におけるアノテーションサービス

サービス概要

サービス名: シンセティックデータサービス
提供開始日:2021年11月26日
URL: https://allai.jp/aidata/synthetic/

AIMMO Co., Ltd.について

  • 名称:AIMMO Co., Ltd.
  • 代表者:Seungtaek Oh
  • 設立:2016年3月
  • 所在地:Elentec Building 9F, Pangyoro 228 17, Bundang-gu, Seongnam-si, Gyeonggi Province, South Korea
  • https://aimmo.co.kr/

2016年に韓国で創業したAIMMO社 は、AIMMO Enterprise と WorkforceサービスのAI(人工知能)データラベリングソリューションの急成長プロバイダーです。AIMMO Enterpriseは、自動データラベリングプロジェクト管理用ウェブベースのプラットフォームであり、AIMMOの Annotation Workforce Serviceは、熟練したラベリングチームを備えたターンキーソリューションです。AIMMOはこのほど、コンピュータービジョンによる安定したアノテーション機能を確立しました。これにはセンサーフュージョン、3Dポイントクラウドも含みます。高度化された技術をベースにオートラベリング特許を7件出願中であり、情報セキュリティデータ部門でISO国際認証を取得しました。

MORAI, Inc.について

  • 名称:MORAI, Inc.
  • 代表者:Jung Ji-won
  • 設立:2018年
  • 所在地:42, Changeop-ro, Sujeong-gu, Seongnam-si, Gyeonggi-do, South Korea
  • https://www.MORAI.ai/

2016年に韓国で創業したMORAI社 は、KAIST自律走行車の研究者が設立したスタートアップ企業で、自律走行システムの安全性と信頼性検証に不可欠な自律走行シミュレータを独自開発し、これを活用した多様なソリューションを提供しています。

AOSデータ株式会社について

  • 名称:AOSデータ株式会社
  • 代表者:春山 洋
  • 設立:2015年4月
  • 所在地:東京都港区虎ノ門5-1-5 メトロシティ神谷町ビル4F
  • 資本金:1億円(資本準備金15億2500万円)
  • https://www.aosdata.co.jp/

AOSデータ社は、データ管理技術で知的財産を守る活動を続けており、企業4,500社以上、国内会員90万人を超えるお客様のデータをクラウドにお預かりするクラウドデータ事業、20年に渡り100万人以上のお客様の無くしてしまったデータを復旧してきたデータ復旧事業、1,300万人以上のお客様のデータ移行を支援してきたシステムデータ事業で数多くの実績を上げてきました。データ移行、データバックアップ、データ復旧、データ消去など、データのライフサイクルに合わせたデータアセットマネジメント事業を展開し、BCNアワードのシステムメンテナンスソフト部門では、12年連続販売本数1位を獲得しています。また、捜査機関、弁護士事務所、大手企業に対して、証拠データの復元調査や証拠開示で数多くの事件の解決をサポートした技術が評価され、経済産業大臣賞を受けたグループ企業のリーガルテック社のリーガルデータ事業を統合し、今後一層、データコンプライアンス、AI・DXデータを含めた「データアセット マネジメント」ソリューションを通して、お客様のデータ資産を総合的に守り、活用できるようにご支援することで、社会に貢献いたします。

お問い合わせ先

AOSデータ株式会社 https://www.aosdata.co.jp/ TEL:03-6809-2578
プレスお問い合わせ先:広報部 西澤 Email: pr_data@aosdata.co.jp
サービスご利用についてのお問い合わせ先:AOS Aidata事業担当 Email : aidata@aosdata.co.jp